2016.2. 4

澤穂希が未来を担う若者たちへリーダーの心得を伝授!
公開直前トークイベント

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2月12日の公開を前にビジネスリーダーであるスティーブ・ジョブズにちなみ、世界一に輝いた女子サッカー界のレジェンド澤穂希さんをお迎えしてトークショーを実施しました!

<『スティーブ・ジョブズ』 公開直前トークイベントレポート>

■実施日:2月4日(木)
■会場:神楽座
■登壇者:澤 穂希

映画の公開を記念し、これから社会人となる大学生約60人招いて行われたトークショーイベントに登壇したのは、澤穂希さん。
そしてさらに、澤さんに続いてあのスティーブ・ジョブズ!(?)が登壇いたしました。
その正体は、マダム・タッソー東京に展示している等身大フィギュアで、日米両リーダーがついに初共演を果たした瞬間、会場からは暖かな笑いが。そのリアルな姿を見た澤さんからは「実物みたい!」と驚きの声が上がり、どこかファッションも似ているの事を突っ込まれると、「今日のために、ジョブズさんと合わせて来ました!」と笑顔で答えていました。

これまで数々の困難を乗り越え、そして成功を収めてきた澤さんにジョブズの人生や価値観を描く本作を観た感想を聞くと、「彼の芯の強さやこだわり、信念をつらぬく姿勢が印象的でした。常に物事に全力で取り組むリーダー格を発揮されている方ですね。」とコメント。
また、「私にも多少なりともこだわりがあって、その考えをつらぬき通すタイプ。」と、ジョブズとの共通点を告白。

さらに、「リーダーは背中で結果を見せる存在だと思う。サッカーはチームプレイなので、時には自分の考えだけではなく、選手ととことん話し合って問題を解決するようにしています」と、自らの思うチームの作り方を説明。大切なチームメイトの素質を伸ばす方法として、「『この選手にはこの言い方で』など、人によって方法を変えるようにする。メッシが11人いても試合は勝てないんです。いろんな選手が融合されるからこそいいチームになります」と、これまで女子サッカーを引っ張ってきた澤さんだからこそ分かるリーダー論を展開し、大きく頷く学生たち。
しかし、ジョブズが娘リサとの関係を苦手に思っていたように、澤さんも何か苦手な事が起きた時の対処法については「負けると思ったら、最初から挑みません!」と意外な言葉を口にし、会場を沸かせていました。

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次に学生からの質問タイムへ。
様々な困難にぶつかった時の解決方法に関する質問が出ると、「私はまず受け入れるようにします」と意外な回答を返した澤さん。「もがき苦しむこともありますが、必ず出口がある。そして色んな人に話して、その問題を自分の中に閉じこめないようしています。あとはなんでもポジティブに考えること。問題は必ず解決できます」との回答に対し、「そういう場面で信頼できる人を見つけるにはどうすべきか?」とさらに問われた澤さんは、「嘘をつかない人を見つけること。人に気を使って合わせない人を大切にするのがいいと思います」とコメント。
旦那様もそういう方だそうで、「友人であった時から今の旦那にはなんでも話していました。白黒はっきりしている人なので、その言葉に傷つく事もありますが、私を想って正直にいってくれる。そういう人とこの後の人生を共にしたら幸せかなと思ったんです」と笑顔の澤さん。そんな旦那さんと家ではどちらがリーダーシップを発揮しているかと聞かれると「う〜ん、旦那かな?でもその時々だと思います」と話していました。

澤さんがジョブズのように自分を貫き通した初めての経験は大学を辞めた時で、「大学を辞めてアメリカに行くと決めた時は親に母親に反対されました」と当時を振り返り、「でもこれは親の人生じゃないので、自分で道を切りひらいていくために、まずアメリカに親を連れていった。」と大胆な解決方法を告白。
その結果は「母もアメリカが大好きになった!」と大成功だったそう。

さらに、成功している人の共通点を聞かれ、「日頃強いこだわりがある人。そしてON、OFFがはっきりしている人」と話す澤さん。
自らもプライベートの時はサッカーから完全に離れるようにしていると説明した澤さんは、具体的に影響をうけた成功者を聞かれると「身近だと吉田沙保里、あとはイチローさんかな。トップを維持し続ける所がすごいと思うし、こだわりの一つ一つに大きな新年を感じる」と説明。

さらにジョブズのように見せたくない部分も晒さなければならないリスクもありつつ、自らの人生を映画化するというオファーがあったらどうする?と意外な質問が飛び出す場面も。
澤さんは驚いた表情を見せながら「社長と相談しながら...(笑)。光栄な事なので。誰にでもいい時と悪い時があって、悪い場面も含めて描くのが映画だと思うので、もし映画化する事があったらそういう面もぜひ描いて欲しいと思います」とオファーに前向きな姿勢の様子。
質問中は時折学生への逆質問をしコミュニケーションを図るなど、澤さんの気さくな姿に学生たちも笑顔を見せていました。

質問タイムを終えると、Appleの生みの親であるジョブズの物語という事にかけて、Macのパソコンで自身が一番大切にしている言葉をタイピングし発表してもらう事に。
普段中々お目にかかる事のない澤さんのタイピング姿に学生たちは興味深々。

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人に囲まれてパソコンをいじるという状況に恥ずかしそうな表情の澤さんでしたが、スムーズなタイピングで入力したのは「夢は見るものではなく、叶えるもの」という言葉。
「人それぞれに夢や目標がありますが、叶えるために努力する必要がある。この言葉をを見ると頑張ろうと思うんです。苦しい時はもちろんありますが、努力した分、達成感も必ず生まれてくると思います」とその言葉に込めた想いを語り、これから社会にでていく学生たちに夢を叶えるためのアドバイス。
最後はジョブズのフィギュアと一緒に記念撮影を行い、大きな拍手に見送られながら会場を後にしました。