2月11日(現地時間)、第66回ベルリン国際映画祭が開幕し、名誉あるオープニング作品に選ばれた本作の監督やキャスト達によるレッドカーペットイベントと記者会見が行われました。
<『ヘイル、シーザー!』ベルリン国際映画祭レポート>
実施日:2月11日現地時間
場所:ベルリン
世界3大映画祭のひとつであり、過去にはコーエン兄弟北米最大のヒット作となった『トゥルー・グリット』や、同じく豪華キャスト共演の『グランド・ブダペスト・ホテル』といった、その年のアカデミー賞に直結する超話題作が選出されることでも有名なベルリン国際映画祭。66回目を数えた歴史ある本映画祭が11日(日本時間12日)に開幕し、名誉あるオープニング作品に選ばれた本作『ヘイル、シーザー!』から、ジョエル&イーサン・コーエン監督、ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、アルデン・エーレンライク、ティルダ・スウィントン、チャニング・テイタムが登場。監督やキャスト達によるレッドカーペットイベントと記者会見が行われました。
コーエン兄弟最新作として期待の高さはもちろん、豪華スターが顔を揃える事でも話題となっている本作ですが、その注目の高さからか、監督とキャスト陣が映画祭のレッドカーペットに登場すると、ベルリンの観客からは大きな歓声が。本作の主演ジョシュ・ブローリンは婚約者のキャスリン・ボイドとレッドカーペットに入り、ベルリンのファンたちの声援に堂々と応えました。
ジョージ・クルーニーは妻アマルをエスコートし颯爽と登場。本作でスター俳優を演じる彼は、精力的にファンサービス。ティルダ・スウィントンは白のドレスに個性的な髪型で登場し、報道陣のカメラからはたくさんのフラッシュが。会場の女性からひときわ黄色い声を浴びていたのはチャニング・テイタム。自身のセクシー写真にサインを求められ、苦笑いで応える一幕も。
そのほかにも、ジョエル&イーサン・コーエン監督やアルデン・エーレンライクらがレッドカーペットに登場し、豪華スター共演の本作にふさわしい、華々しいレッドカーペットイベントになりました!
レッドカーペット後は監督とキャストが参加した記者会見を実施。仲良くジョークを飛ばしあい、笑いの絶えない記者会見になりました!
■ジョシュ・ブローリン コメント
コーエン兄弟と一緒に仕事できて楽しかったよ。彼らは良い友達だし、彼らの映画も好きだし、彼らがCM作ることになったら、ビールでも下着でもやるよ。ちょっと痩せなきゃいけないだろうけどね。彼らの映画には3本半(『それぞれのシネマ~カンヌ国際映画祭60回記念製作映画』はショートフィルムのため、半分とカウントしている。)出演させてもらっているけれど、今後も彼らと仕事ができればそれだけで満足だね。当時のハリウッドのことは分からないけれど、僕らの働いている世界を面白おかしく茶化すのは好きだよ。だってとても馬鹿げてる業界だからね。(映画業界の)進化を見ると、当時はもっと大変だっただろうね。東部で40,000ドル稼いでいたヤツが突然2.5億ドル相当のお金を生み出すんだから、頭がおかしくなきゃできないだろう。コーエン兄弟はそれをシニカルなユーモアに昇華させてるんだ。
■ジョージ・クルーニー コメント
彼らはとにかく楽しいんだ。素晴らしいフィルムメーカーで、一緒に仕事をするのは楽しいよ。良いヤツらだし、とても働きやすいんだよ。
■アルデン・エーレンライク コメント
コーエン兄弟は、リラックスして楽しい環境を作ってくれるから、最後には家に帰りたくなくなっちゃうくらい面白いんだ。
■チャニング・テイタム コメント
実は当初、この映画で何をやるのかは知らなくて、脚本には3文字くらいで、その後に「ダンス」としか書いてなかったんだ。今までタップダンスもやったことないし、映画で歌ったこともなかった。でも他にこんな映画はないし、目を閉じて崖から飛び降りるような気持ちでやったよ!そこにはコーエン兄弟がいたし、彼らは(当時の映画について)とても勉強していて、これまで作られた映画について全部知っていた。僕は彼らに完全に任せっきりだったよ。ユーモアに溢れた魅力的な映画だね。僕らも彼らも当時生きていたわけじゃないけど、当時を舞台としたコーエン兄弟なりの面白い解釈だよね。。ドキュメンタリー的映画ではなく、本当に面白いエンターテインメント映画だ!