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2005年05月20日  撮影 8日目

天の恵みか、雨の降るシーンを撮るのにふさわしい曇り空だ。監督とは特に会話をしなくても、撮るシーンの感情ラインを伝え合えるほど心が通じていると思う。ここ数日、場の片隅に座って、人々をながめている。人にはそれぞれ大切な思い出や時間の流れがある。そして今、この広場にさまざまな人々が集まっているというのがとても不思議で神秘的なことのように感じられた。広場というのは不思議な所である。開けた空間を大勢の人が行き交い、誰かの向かい側に座って、自分ではなく他人の様子をながめる場所なのである。